とくなが美術
太陽と月が同時に耀く ~ 秘境 ~
富岡鉄斎画伯 「天保九如図」
江戸の末期 ~大正時代に京都を中心に活躍した~ 巨匠
山水画が多く 歴史的人物の図も描いています。
この作品画題 天保九如 は、
~ 山、阜、岡、陵、川、月、日、南山、松柏 ~
九つの瑞祥 を画面に描いたサービス満点の 中国に伝わる吉祥画題です。
♪ めでたい画題 ♪ なので 太陽と月が 同時に出ています。
※ 月は 画面 鉄斎 のサインの下 少し銀色の 三日月 (わかり難いですが)
このような神秘的で 夢のある秘境の景色を見てみたいですね。
☆ ◎ ◎ ◎ ☆ ◎ ◎ ◎ ☆ ◎ ◎ ◎
富岡鉄斎作品は 制作点数は多いですが 贋作(がんさく)が 沢山描かれています。 鉄斎を見たら まずは 偽物と疑って 見なさいと 先輩から 言われていました。 画集に載っていれば安心ですが・・・
今は 富岡鉄斎鑑定委員会 が大阪で 発足されているので 真贋はそちらで 鑑定が出来ます。

