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絵画保護に必要な透明なプラスチックとは


 高校時代の友人からご自宅の絵画作品に、ガラスが入ってないですが大丈夫ですかと質問がありました。通常、額装に入っている作品を購入すると表面には作品を保護するために、ガラスやアクリル板がセットで付いています。ガラスは割れる危険性があるので、プラスチック系のアクリルを入れる事を提案して取り付けを手伝いました。

早速、額装の現状見る為に画像を送って頂きました。「百聞は一見に如かず」携帯で写真添付が簡単に出来るのでスピーディーに状況がわかります。

ボートキャンバスに描かれた作品が、直接木製の額に入っていました。このままだとキャンバスの保護がないので、汚れが付きやすく心配な状態でした。

手先が器用な友人なので、私がメールでアドバイスを行いアクリル板設置を試みました。

取り付ける簡単なイメージは、キャンバスとアクリル板が離れた設置を行います。

この作業をわかり易く説明する為に、デザインを用いてみました。


断面図を用いて


額装のデザイン見本



 額装の内側に、細い棒状の板をデザイン性考えて取り付けます。上の右側の写真で内側に金色の 枠が見えますがそれが、今回の制作予定の「コベリ」と呼ばれる枠になります。プロの額装店の様にはなかなか素人では出来ないので、ホームセンターで細めの木材を購入して代用します。

アクリル板を新規に購入すると高いので、お勧めは100円ショップで写真を入れる枠付きフレームを購入します。フレームから透明なアクリル板を外して使用するとコスト削減になります。

良くご理解頂いた図面


細い棒状板のイメージ



 何度かメールでのやり取りを行うと、友人から図面が届きました。理解するのが困難ではないかと心配していましたが、完璧な制作図面です。ホームセンターで細い板も購入出来たようです。

最も重要なアクリル板も、100円ショップで写真フレームを発見したそうです。

数日後、無事に完成したと喜びのコメントと写真が送られて来ました。


綺麗に完成です


実際に取り付けて



 額装の表側が金色なので、アクリル板を止める枠も金色に揃えたこだわりの制作です。個人コレクションなので、作品をお見せ出来ないのは残念ですね。

お客様から様々なご質問が美術アドバイザーへ届きますが、どれも新鮮でこれまで気付かなかった事に目を向けさせてくれます。額装にガラスやアクリルは殆ど入っているので新規に取り付けするにはどうすれば良いのか?  

今回はわかり易く説明するには・・・手書きの図面でした。


◆ 額装のガラスは交換をお勧め致します ◆


 額装には、ご説明した通り殆ど画面にガラスやアクリルが用いられています。

私達美術商は、絵画の取り扱いの際に「ガラスか!アクリルか!」確認を第一に行います。ガラスは割れる可能性があるからです。もし取り扱いの際に衝撃を与えると割れて最悪の場合中の絵画を傷つけてしまいます。お客様はご所有作品が、ガラスなのかアクリルなのかご確認をお勧め致します。


吉岡正人先生作品



 確認の際、私達でも時々ガラスかアクリルかわからない時があります。そこで良く行うのが手のひらで触って冷たかったらガラスです。それでもわからない場合は表面を軽くトントンと叩いて音で確認をすることがあります。アクリル板だと比較的乾いた音がします。

また、多いのが上記の作品のような洋画額装です。古い作品ほどガラスの可能性があるので判断の目安にしてください。

汚れたガラスで割れる心配をするより、綺麗なアクリル板に交換するとコレクション作品がより色鮮やかに見れるようになりますよ。是非一度ご確認ください。