とくなが美術
美術アドバイザーが必ず確認する~落款~とは
美術館へ行った時、何処を見ますか?
もちろん、絵を見ますが・・・
絵を売買する職業柄、幾つかポイントを見る事にしています。
絵のサイン(落款・らっかん)、制作年代を書いたプレート(これが 重要)そして軸装や額装。
絵を購入されるお客様は必ず、制作はいつ頃ですか?と聞かれますので日々勉強が必要です。 美術館へ行く際には絵を見て→サイン見て この作品の制作年は○△年かと想像して→プレートを見て
~制作年クイズの答え合わせ~
軸装や額装は、いい布だな! ○○堂の額だから高そうだな!つい値段が気になります。
とうとう子供が、一緒に見に行った際に絵を見ると、これ幾ら・・・高いの・・・・? 鑑賞するのではなく自然と価格が気になる癖が移ってしまった。
☆美術館では素直に絵画鑑賞しましょう☆
サインの特長を掴むと制作年がわかる近道になります。
~横山大観先生のサインを参考に~
大観→観を見て左側斜めのはらい「ノ」注目! ハッキリと左側に抜けているのが大観の通称抜け落款
昭和14年~昭和21年頃に書かれたサインです。
大観→観の右側「見」を比較的にわかりやすく書いて 最後のはらいが 右に横長になっています。
昭和21年中頃~亡くなるまでおよそ10年書かれたサイン。
この2つのサインを見つけると、これは昭和○○年頃制作ですね・・・と説明出来ます。
覚えやすいので、大観先生の作品を見る際に是非サインも見て下さい。
☆☆☆どちらのサインの絵が高いのか☆☆☆この判断は、難しいです☆☆☆


